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冬の恒例イベント「鉄道探偵シリーズ」が、今年も2025年12月19日からついに幕を開けました。第11弾となる今作『鉄道探偵と2つの発車ベル』は、京王電鉄と東京都交通局が贈る、広大な沿線を舞台にした本格ミステリー体験です。
「所要時間はどれくらい?」「1日で全コース制覇できる?」といった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。本記事では、プロの視点から冊子の配布場所や攻略のコツ、1日乗車券の賢い活用術まで徹底解説いたします。さらに、冬の屋外探索を快適にする必須アイテムや、立ち寄りたいグルメスポットも厳選しました。この記事を参考に万全の準備を整え、物語の真相を解き明かす素晴らしい休日を楽しみましょう。
今回のイベントは2025年12月19日(金)に幕を開け、2026年3月15日(日)まで約3ヶ月間にわたって開催されます。冬休みや春休みを挟むため、非常に多くの参加者が予想されるでしょう。特に週末は混雑しやすいため、余裕を持ったスケジュール管理が必要です。
今年で11回目を数える本シリーズは、鉄道を利用した謎解きの金字塔ともいえる存在です。京王電鉄と東京都交通局がタッグを組むことで、広大なエリアを舞台にした壮大な物語を楽しめるのが最大の特徴といえます。鉄道ファンだけでなく、物語に没入したい大人のプレイヤーからも高い評価を得てきました。
今作ではおなじみの「鉄道探偵K」に加え、プレイヤー自身が「秘書」となり、二人の視点で物語が進みます。単に謎を解くだけでなく、登場人物の対話や行動を通じて真相に迫る演出が施されているようです。まるでミステリー小説の主人公になったかのような体験を味わってください。
参加にあたって最も注意すべき点は、京王編において一部プレイできない日があることです。2026年1月1日と2月17日は対象外となっているため、遠方から訪れる際はカレンダーを事前に確認しましょう。また、屋外での探索が多いため、視認性が確保できる日中の時間帯での参加が強く推奨されています。
無料の参加冊子は、京王線および井の頭線の各駅に設置されています。通常は改札付近のラックに並んでいますが、主要駅では特設コーナーが設けられることもあるでしょう。在庫がなくなると入手困難になるため、見かけた際に早めに確保しておくのが賢明です。
都営地下鉄各駅(押上・目黒・白金台・白金高輪を除く)や、日暮里・舎人ライナーの主要駅でも配布が行われています。特に都営新宿線は京王線との直通運転を行っているため、ルートの起点として冊子を入手するのに最適です。配布枚数は京王・都営合わせて合計8万部限定となっています。
8万部と聞くと多く感じますが、例年このシリーズは非常に人気が高く、終了間際になると冊子が手に入らないケースも珍しくありません。過去の傾向では、1月中に配布が終了してしまう駅も散見されました。公式SNS等で在庫状況をチェックしつつ、早めのスタートを切ることをおすすめします。
解答の報告には、冊子に記載された二次元コードからアクセスする専用スマートフォンサイトを使用します。解答を入力するたびに物語が進展するため、常に通信が可能な状態を維持しておかなければなりません。また、ブラウザの「プライベートモード」等を使用すると進捗が消える恐れがあるため、通常設定で利用しましょう。
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公式サイトによる目安時間は、1コースあたり4〜5時間程度と設定されています。これはスムーズに移動し、謎が解けた場合の最短時間に近いと考えておくのが安全でしょう。謎の難易度自体は「大人向け」として作り込まれており、一筋縄ではいかない仕掛けも含まれています。
2つのコースをクリアした後に現れる「エクストラ編」まで含めると、合計で10時間以上の時間を要する可能性があります。1日で全てを終わらせようとすると、朝一番のスタートでも夜遅くまでかかる覚悟が必要です。余裕を持って楽しむなら、2日に分けて挑戦するプランも検討してみてください。
「難しすぎて進めない」という状況を避けるため、専用のヒントサイトが用意されています。どうしても行き詰まった場合は、プライドを捨ててヒントを確認するのも一つの手です。無理に悩み続けて時間を浪費するより、物語の完走を優先したほうが満足度は高まります。
基本的にはどちらからでも開始できますが、最終的な「エクストラ編」の舞台を予測し、移動効率を考えるのがプロの楽しみ方です。例えば、自宅から遠い方の路線を先に終わらせ、帰りやすい方の路線を後半に残すと体力を温存できます。新宿などの接続駅をハブにして、戦略的にコースを選びましょう。
京王編に挑む際は、900円で販売されている「京王線・井の頭線一日乗車券」が必須アイテムといえます。何度も途中下車を繰り返す謎解きイベントでは、3〜4回乗り降りするだけで元が取れる計算です。券売機で手軽に購入できるため、プレイ開始前に必ず手に入れておきましょう。
都営編の攻略には「都営まるごときっぷ(700円)」が非常に便利です。都営地下鉄だけでなく、都バスや都電荒川線も利用可能ですが、今回のイベントでは地下鉄移動がメインとなります。ICカードで都度支払うよりも大幅にコストを抑えられるため、節約派のプレイヤーには欠かせません。
京王線と都営地下鉄は相互直通運転を行っていますが、残念ながら両社共通の安価な謎解き専用フリーパスは存在しません。そのため、それぞれの区間に応じた1日乗車券を個別に購入するのが最も効率的です。移動距離と運賃を天秤にかけ、どのタイミングでチケットを切り替えるか計画を立てましょう。
イベント期間中、一部の車両には特別な装飾が施されています。京王線・井の頭線ではオリジナルヘッドマークが、都営新宿線では先頭車両側面にステッカーが掲出される予定です。鉄道ファンであれば、謎解きの移動中にこれらの特別仕様車に出会えるチャンスを逃さないでください。
全ての謎を解き明かすと、抽選で当たる豪華賞品への応募資格が得られます。1コースのみのクリアでも応募は可能ですが、両方を制覇することで選択できる賞品の幅が広がります。鉄道グッズや宿泊券など、このイベントでしか手に入らない特別な記念品を目指して挑戦しましょう。
最難関の「エクストラ編」まで完走すると、最も豪華な賞品カテゴリーへの応募が解禁されます。難易度は高いものの、その分だけ当選時の喜びはひとしおでしょう。捜査の結果を報告する際は、入力ミスがないよう細心の注意を払って送信ボタンを押してください。
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12月から3月の屋外探索は非常に冷え込むため、厚手のコートやカイロなどの防寒対策が欠かせません。また、スマートフォンを多用するため、モバイルバッテリーの持参はもはや常識といえます。途中で電池が切れてしまうと、解答の報告ができなくなるので注意が必要です。
冊子に直接書き込む場面が多いため、シャープペンシルや消しゴムは必ず持参しましょう。ボールペンは書き直しができないため、修正可能な筆記具が望ましいです。また、駅のスタンプ台やベンチで書き込む際に重宝する「バインダー(クリップボード)」があると、格段に作業がスムーズになります。
駅構内や周辺施設では、一般の利用客の迷惑にならないよう配慮が求められます。特に点字ブロックの上で立ち止まったり、撮影禁止場所でカメラを回したりしないよう注意してください。また、SNSへの投稿時には「ネタバレ」を含まないよう配慮するのが、鉄道探偵としての重要なマナーです。