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燃えるような赤、500万本の彼岸花が織りなす絶景を見に行きませんか?埼玉県日高市にある巾着田曼珠沙華公園は、日本最大級の彼岸花群生地。まるで赤い絨毯を敷き詰めたような光景は、息を呑むほどの美しさです。
この記事では、巾着田曼珠沙華公園の魅力を余すところなくご紹介します。見頃時期やアクセス方法はもちろん、混雑を避けるためのコツや、写真撮影におすすめのスポットなど、役立つ情報が満載です。周辺のグルメ情報や観光スポットも紹介しているので、彼岸花鑑賞と合わせて一日中楽しめます。
今年の秋は、巾着田曼珠沙華公園で、燃えるような赤の世界に浸ってみませんか?
まず最初に、誰もが最も気になる「いつ行けば最高の状態を見られるのか?」という疑問にお答えします。
例年、巾着田の彼岸花の見頃は9月中旬から9月下旬にかけてです。 彼岸花は、その名の通り秋のお彼岸の時期に開花する性質を持っています。2025年の秋のお彼岸は9月20日(土)から9月26日(金)までとなるため、この期間が最も美しい群生を見られるピークとなる可能性が高いでしょう。
専門的な話をすると、彼岸花の開花は夏の気温と秋口の降雨量に影響を受けます。猛暑が続いた年の後はやや早めに、冷夏の場合は遅れる傾向にあります。今年の夏の天候を踏まえ、9月19日(金)から9月28日(日)あたりを狙うのが最も確実だと予想します。
見頃の予想はあくまで目安。最高のタイミングを逃さないためには、直前の公式情報をチェックするのが最も確実な方法です。特に、開花の進捗は天候によって1日で大きく変わることもあります。
https://www.kinchakuda.com/
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(※こちらは一般的な観光協会のURL例です)彼岸花は非常に繊細な花で、特に雨と深く関係しています。夏の終わりから秋にかけて、まとまった雨が降って地中の温度が下がると、それを合図に一斉に茎を伸ばし始めます。そのため、雨上がりの晴れた日は、みずみずしく力強い彼岸花を見られる絶好のタイミングとなります。
ただし、大型の台風が直撃すると、長い茎が倒れてしまい、美しい群生が一気に見られなくなるリスクも存在します。天気予報を注意深く確認し、台風が過ぎ去った直後などは避けた方が賢明かもしれません。
例年、彼岸花の見頃に合わせて「巾着田曼珠沙華まつり」が開催されます。2025年も、9月中旬から10月上旬にかけての開催が予想されます。
まつり期間中は、地元の特産品やグルメを楽しめる屋台が出店し、ステージイベントなども行われ、大変な賑わいを見せます。詳しい日程やイベント内容は、8月下旬頃に公式サイトで発表されるのが通例です。
「ピークを少し逃してしまった…」と諦めるのはまだ早いかもしれません。 巾着田は広大で、場所によって日当たりが異なるため、開花時期に微妙なズレが生じます。特に、木々に囲まれた林の中のエリアや、公園の下流側は日陰になる時間が長いため、開花が遅くなる傾向にあります。
メインエリアの見頃が過ぎていても、これらの場所ではまだ美しい彼岸花が楽しめる可能性がありますので、園内をくまなく散策してみる価値は十分にあります。
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まつり期間中は周辺道路や公共交通機関が大変混雑します。事前に最適なアクセス方法を計画しておくことが、スムーズな観光の鍵となります。
最も一般的なアクセス方法は電車です。
車でのアクセスは便利ですが、深刻な渋滞に注意が必要です。
これは渋滞がない場合の所要時間です。見頃の週末には、ICを降りてから駐車場まで1時間以上かかることも珍しくありません。時間に余裕を持つだけでなく、後述する混雑回避術をぜひ実践してください。
巾着田には常設の駐車場がありますが、まつり期間中は周辺に複数の臨時駐車場が開設されます。
長年の経験から得た、渋滞を少しでも回避する裏ワザをご紹介します。 それは「パーク&ライド」の実践です。あえて巾着田から1~2駅離れた西武池袋線の駅(例:飯能駅、東飯能駅)周辺のコインパーキングに車を停め、そこから電車で高麗駅へ向かう方法です。周辺道路の激しい渋滞を完全に回避でき、結果的に早く到着できる可能性が高くなります。
高麗川駅周辺にはレンタサイクルがあります。駅から少し距離はありますが、天気の良い日には周辺の里山風景を楽しみながらサイクリングで向かうのも気持ちが良いものです。 タクシーは高麗駅、高麗川駅ともに利用できますが、台数が少ないうえに渋滞に巻き込まれるため、あまりおすすめはできません。
訪問前に必ず確認しておきたい基本情報です。
まつり期間外は無料で入れますが、彼岸花は咲いていません。
入場料は彼岸花の開花状況に応じて変動します。これは非常に重要なポイントです。
ペット(犬)の同伴は可能です。ただし、以下のルールを必ず守りましょう。
園内には常設トイレのほか、まつり期間中は複数の仮設トイレが設置されます。しかし、どのトイレも常に行列ができています。特に女性用トイレは長時間待つことも覚悟しましょう。 経験上、トイレットペーパーが切れていることもあるため、ポケットティッシュの持参は必須です。
園内の主要な通路は舗装されており、車椅子での散策も可能です。ただし、群生地の中の小道や、一部エリアは未舗装の土の道となっています。 多目的トイレも設置されていますが、場所が限られているため、事前に園内マップで位置を確認しておくと安心です。
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500万本の絶景には、それ相応の混雑が伴います。快適に楽しむための回避術を知っているかどうかが、満足度を大きく左右します。
最も混雑するのは、見頃のピークと週末が重なる日です。この時間帯は、写真を撮るのも一苦労なほどの人が集まります。
ずばり、「平日の早朝(開園直後)」が最高の時間帯です。 開園と同時に園内に入れば、まだ人もまばら。朝の澄んだ空気と柔らかい光の中で、静かに彼岸花の美しさを堪能できます。写真撮影においても、人が写り込まず、朝日が花びらを透かす幻想的な一枚を狙えるでしょう。
多くの人がメインの群生地と「あいあい橋」周辺に集中します。少し視点を変えるだけで、人混みを避けた撮影が可能です。
混雑がピークに達すると、園内の一部通路で一方通行の規制が敷かれることがあります。現地の係員の指示に従い、人の流れに逆らわずに進みましょう。 無理に人混みをかき分けて進むのではなく、少し人の流れが少ない脇道に入ってみるなど、臨機応変にルートを変えるのが楽しむコツです。
ただ歩いて見るだけではもったいない!巾着田を最大限に楽しむためのポイントをご紹介します。
広大な赤い絨毯の中に、ごくわずかに白い彼岸花が咲いていることがあります。その清楚な姿は、見つけられたら幸運が訪れるとも言われています。 例年、公園の中央エリアや、少し日当たりの良い斜面などで見つかることが多いようです。宝探し気分で探してみてはいかがでしょうか。
まつり期間中の屋台エリアは、散策の合間の休憩にぴったりです。 日高市のB級グルメ「高麗鍋(こまなべ)」や、香ばしい醤油の香りがたまらない焼きだんごなどが人気です。 もしゆっくりと食事をしたいなら、高麗駅周辺にある古民家カフェやレストランもおすすめです。「阿里山カフェ」などは、オーガニックな食事で特に人気があります。
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彼岸花の群生地の隣には、美しいコスモス畑も広がっています。赤とピンクのコントラストは、写真撮影にも絶好のロケーションです。 また、巾着田を囲むように流れる高麗川は水深が浅く、流れも穏やかなので、天気の良い日には靴を脱いで水遊びをする家族連れの姿も見られます。
巾着田周辺は、歴史と自然が豊かなエリアです。
当日の快適さを左右する服装と持ち物。万全の準備で出かけましょう。
服装選びで最も重要なのは「靴」です。園内は広く、すべてを見て回ると数キロ歩くことになります。必ず履き慣れた歩きやすいスニーカーを選んでください。 また、一部は未舗装で、雨の翌日はぬかるんでいる場所もあります。汚れても良い靴がおすすめです。服装は、気温差に対応できるよう、着脱しやすいカーディガンやパーカーなど羽織るものを一枚持っていくと重宝します。
雨の日の巾着田は、訪れる人が減り、静かでしっとりとした風情が楽しめます。花びらに付いた雨の雫がキラキラと輝き、晴れた日とは違う幻想的な写真を撮れるチャンスです。 準備としては、傘よりも両手が自由になるレインウェアが断然おすすめ。カメラを守る防水カバーや、レンズを拭く布、そして念のための替えの靴下があると完璧です。
お子様連れの場合は、以下の準備をしておくと安心です。
巾着田曼珠沙華公園は、毎年多くの人々を魅了する、日本屈指の彼岸花の名所です。その圧倒的なスケールと美しさは、一度見たら忘れられない光景となるでしょう。
混雑は避けられませんが、今回ご紹介した情報やコツを活用すれば、その大変さを上回る感動を体験できるはずです。この記事を参考に万全の準備をして、500万本の彼岸花が織りなす深紅の絶景を、ぜひその目に焼き付けに行ってみてください。