-->
1948年(昭和23年)から続く歴史と伝統を受け継ぐ「第78回 沼津夏まつり・狩野川花火大会」。市街地で開催される花火大会としては東海地方随一の規模を誇ります。
昨年は2日間で約33万人もの人々が訪れた、まさに沼津市の夏の風物詩。街の中心で打ち上げられるため音も光も間近に感じられ、その迫力は圧巻です。昼間から街は活気と熱気に包まれ、一日中楽しめます。まずは大会の基本情報をしっかり押さえましょう。
2025年の開催は、以下の通り正式に決定しています。
打ち上げ時間は60分間ですが、日中は市内各所で夏まつりの催しが行われますので、ぜひ早めの時間から沼津の街を楽しんでください。
花火の打ち上げ会場は、沼津市中心部を流れる狩野川の河川敷です。観覧のメインエリアは永代橋(えいたいばし)から御成橋(おなりばし)、あゆみ橋にかけての一帯となります。
市街地の夜景を背景に打ち上がる花火は、この大会ならではの美しい光景です。
沼津の夏の夜空を彩る花火は、2日間合計で約1万2000発。多彩なプログラムが魅力で、音楽に合わせて打ちあがるスターマインや、川面で花開く水中花火など、息つく暇もないほどです。
特に、フィナーレを飾る「ナイアガラ」は絶対に見逃せません。ビルに反響する大音響とともに、全身で花火を体感できるのが狩野川花火大会の醍醐味と言えるでしょう。
当日の天候が優れない場合でも、小雨程度であれば花火大会は決行されます。ただし、荒天の場合は安全を最優先し、花火大会のみ以下の日程に延期となりますのでご注意ください。
抽選販売の情報や当日の開催情報など、最新かつ正確な情報を得るために公式サイトの確認は必須です。
当日の沼津市中心部は大変な混雑に見舞われます。快適に会場へ向かうため、アクセスの計画は入念に立てておきましょう。
結論から言うと、会場へは公共交通機関を利用するのが必須です。最寄り駅はJR「沼津駅」で、南口から会場の狩野川河川敷までは徒歩で約10分というアクセスの良さも魅力の一つ。
経験上、当日は駅構内も非常に混雑します。特に帰りの切符売り場は長蛇の列となるため、交通系ICカードへのチャージは、沼津駅に到着する前に済ませておくことを強く推奨いたします。
公式サイトで「駐車場×(なし)」と明記されている通り、来場者用の駐車場は用意されていません。周辺のコインパーキングも早い時間に満車となり、大規模な交通規制も実施されるため、車での来場は絶対に避けるべきです。
どうしても車を利用する必要がある場合は、沼津市から離れた駅の駐車場に停め、そこから電車で沼津駅へ向かう「パークアンドライド」を検討してください。
花火大会当日は、会場周辺で大規模な交通規制が実施されます。例年、15時頃から22時頃まで、沼津駅南口の広い範囲で車両通行止めとなります。
この規制を知らずに車で中心部へ向かうと、通行止めで立ち往生してしまう可能性があります。必ず事前に公式サイトで交通規制のエリアマップを確認し、当日は車で近づかないようにしてください。
花火終了直後の沼津駅や周辺道路は、帰宅する人々で麻痺状態になります。この混雑を少しでも回避するための、経験に基づく裏ワザを2つご紹介します。
|
どこで見るかによって、花火大会の満足度は大きく変わります。ご自身の希望に合わせて、ベストな観覧スポットを見つけましょう。
「人混みを避け、最高のロケーションで花火を堪能したい」という方には、**有料観覧席(花火協賛)**が断然おすすめです。
2025年の有料席は以下の種類が用意されており、全て抽選販売となります。
申し込み方法や受付期間などの詳細については、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。先着順ではないため、期間内に忘れずに申し込みましょう。
もちろん、無料でも楽しめるスポットはたくさんあります。
あゆみ橋周辺などの一級スポットでは、熱心な方は午前中から場所取りを開始しています。そこまで気合を入れなくとも、良い場所を確保したいなら**遅くとも15時(花火開始の4時間前)**には行動を開始したいところです。
レジャーシートを広げる際は、風で飛ばされないように重しを置くか、ペグで固定しましょう。また、必要以上に広いスペースを確保するのはマナー違反です。譲り合いの精神を大切にしてください。
近年、多くの花火大会でドローンの持ち込みや飛行が禁止されています。沼津夏まつり・狩野川花火大会においても、観客の安全確保のため、会場周辺でのドローン飛行は固く禁止されていると考えるべきです。
万が一、ドローンが落下した場合、重大な事故につながる恐れがあります。ルールを守って、安全に花火大会を楽しみましょう。
このお祭りの本質は、花火大会だけでなく、昼間から続く「夏まつり」にあります。ぜひ、花火以外の魅力も満喫してください。
会場となる狩野川河川敷沿いや、周辺の商店街には数百もの屋台・露店がずらりと並びます。定番の焼きそば、かき氷、りんご飴はもちろんですが、せっかくなら「のっぽパン」のラスクや「沼津産アジの干物」など、地元ならではの味を探すのも楽しい体験です。
日中は、沼津駅南口のさんさん通りを中心に、勇壮なみこし渡御や、地元の学生たちによる音楽パレード、よさこいなどが繰り広げられます。街中が熱気と活気に満ち溢れ、歩いているだけでお祭り気分が高まるでしょう。事前にタイムスケジュールを確認し、見たいイベントに合わせて街を散策するのがおすすめです。
小さなお子様連れの場合、トイレの場所と救護室の場所は会場マップで事前に必ず確認しておきましょう。仮設トイレは非常に混雑するため、時間に余裕を持って利用することが大切です。
また、万が一に備えて、迷子になった際の集合場所を決めておく、お子様に連絡先を書いたカードを持たせておくなどの対策をしておくと、より安心して楽しめます。
|
「あれを持ってくればよかった!」と後悔しないために、持ち物と服装はしっかり準備していきましょう。
服装は、通気性が良く動きやすい、汚れても構わないものが最適解。靴は、会場までの移動や人混みの中を歩くことを考え、履きなれたスニーカー一択です。新品の靴やサンダルは靴擦れの原因になるので避けましょう。
浴衣で参加するのも風情があって素敵ですが、着崩れ対策や、履きなれた下駄を選ぶなどの工夫が必要です。人混みで裾が汚れることも覚悟しておきましょう。
せっかく沼津まで来たのなら、花火だけでなく街の魅力も存分に味わって帰りませんか。
沼津のグルメといえば、やはり沼津港で水揚げされた新鮮な魚介類。花火大会の前に、港にある食堂で海鮮丼やお寿司のランチをいただくのは最高のプランです。人気店は行列必至なので、少し早めの時間に行くのが良いでしょう。
お土産には、全国的にも有名な沼津の「ひもの」が一番人気。また、地元で長年愛されるソウルフード「のっぽパン」や、老舗の和菓子なども喜ばれます。
|
1948年から続く伝統ある「沼津夏まつり・狩野川花火大会」。東海地方随一の市街地花火の迫力と、街全体が盛り上がるお祭りの熱気を、ぜひ現地で体感してください。
この記事でご紹介した情報を参考に、しっかりと事前準備を行えば、2025年の夏があなたにとって忘れられない最高の思い出になるはずです。当日はルールとマナーを守って、沼津の夏を心ゆくまでお楽しみください!