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2025年、夏の金沢の夜空に、特別な想いを乗せた花火が打ち上がります。 昨年の能登半島地震や豪雨により、能登エリアでは今なお多くの方々が困難な状況にいらっしゃいます。今年の「北國花火金沢大会」は、そうした被災地を元気づけ、復興への願いを込める「復興支援大会」として開催されることとなりました。
亡くなられた方々への鎮魂の祈り、そして一日も早い再建を願う多くの思いが、一発一発の花火に託されます。
この記事では、会場が例年の金沢港から「犀川緑地」に変更となった点を含め、最新の情報をどこよりも詳しく解説します。アクセス方法から、新しい会場周辺の穴場スポット、復興支援に繋がる協賛席の情報まで、観覧計画に役立つすべてをまとめました。
まず、今年ならではの大会概要を正確に押さえておきましょう。
復興への祈りを込めた花火は、夏の夜空を約70分間にわたって彩ります。
【最重要】今年は会場が例年と異なります! 打ち上げ場所は、金沢市の中心部を流れる金沢市大豆田本町 犀川緑地周辺(石川県営まめだ簡易グラウンド)です。市街地での開催となるため、アクセス方法や観覧スポットが大きく変わります。
鎮魂と復興への願いを込めた約12,000発の花火が打ち上がります。 見どころは、音楽とシンクロして次々と花開くミュージック花火、そして観る者を圧倒する終盤の1000連発です。夜空いっぱいに広がる光のシャワーが、きっと被災地、そして私たちの心に希望の光を灯してくれるでしょう。
荒天の場合は順延となります。予備日も設けられているのが心強い点です。
開催可否は当日の正午頃に公式サイト等で発表されます。
大会に関するお問い合わせは下記へお願いいたします。
会場が市街地に変更されたため、アクセス方法も大きく変わります。公共交通機関とシャトルバスの利用が基本となります。
会場周辺に鉄道駅はないため、JR金沢駅からシャトルバスに乗り換えるのが最も確実で推奨される方法です。
会場周辺に一般向けの駐車場はありません。車で来場する場合は、事前申込制の協賛駐車券が必須です。
金沢駅や郊外の駐車場と会場を結ぶ有料シャトルバスが運行されます。最もスムーズな移動手段です。
経験者アドバイス: 帰りのバス待ちは1時間以上になることも。少し早めに切り上げるか、逆に30分ほど余韻を楽しんでから列に並ぶと、ピークを避けられます。小学生以下無料なのは、ファミリーにとって大変ありがたいポイントです。
最高の場所で鑑賞できるだけでなく、あなたの気持ちが直接、復興支援に繋がります。
様々なタイプの協賛席が用意されています。
これらのチケットは「協賛」という形での募集となります。公式サイトから申し込み、コンビニなどで支払い・発券する流れが一般的です。詳細は公式サイトで必ずご確認ください。
最大のメリットは「場所取り不要」で「復興支援に直接貢献できる」ことです。プラチナ席は打ち上げ場所に最も近く、真上に花火が上がるような大迫力を体感できます。専用トイレの設置も期待でき、快適な観覧が約束されます。
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会場変更に伴い、穴場スポットも一新!犀川周辺のおすすめスポットをご紹介します。
有料会場の対岸や少し離れた河川敷は、絶好の無料観覧スポットとなります。特に桜橋周辺は視界が開けているため人気が集中しそうです。早めの場所取りが必須でしょう。
橋の上は視界を遮るものがなく、絶好のビューポイント。しかし、立ち止まり禁止の警備やアナウンスが入る可能性が非常に高いです。流れの中で見る形になることを覚悟しましょう。
会場から少し南に位置する商業施設です。屋上駐車場などが開放されれば、トイレや飲食物の心配なく鑑賞できる可能性があります。ただし、事前に店舗へ確認するのがマナーです。
会場の南東に位置する寺町エリアには、少し小高くなっている場所があります。木々の間からにはなりますが、人混みを避けて静かに鎮魂の祈りを捧げたい方には良いかもしれません。
専門的視点: 犀川沿いは川風が通り抜け、夜は思った以上に体感温度が下がります。特に橋の上は風が強く、薄手の上着が必須アイテムです。
市街地開催でも準備は万全に。快適さが満足度を大きく左右します。
当日の快適さを左右する持ち物と服装。万全の準備で臨みましょう。
□ レジャーシート □ ゴミ袋(大きめのものを複数) □ ウェットティッシュ・ティッシュ □ モバイルバッテリー □ 飲み物(凍らせておくと保冷剤代わりにもなります) □ タオル □ (必要であれば)虫除けスプレー、かゆみ止め
① 折りたたみ椅子 ② 小型クーラーボックス ③ うちわ・扇子 ④ レインコート(傘は後ろの人の視界を遮るのでNG) ⑤ 懐中電灯(帰りの暗い道で足元を照らすのに役立ちます) ⑥ 冷却シート ⑦ 双眼鏡 ⑧ 上着(薄手のパーカーなど) ⑨ 絆創膏 ⑩ 消臭スプレー
日中は30度を超える真夏日でも、海沿いの夜は風が吹くと肌寒く感じることがあります。浴衣も素敵ですが、体温調節ができるように薄手の上着を一枚持っていくと安心です。 足元は、多くの人が行き交う中を歩くため、履き慣れたスニーカーやサンダルが絶対におすすめです。
迷子対策として、お子様の名前や連絡先を書いた迷子札を持たせましょう。また、急な「トイレ!」に備え、携帯トイレがあると安心材料になります。音に敏感なお子様には、イヤーマフを用意してあげるのも良いでしょう。
草むらや水辺に近い場所は特に蚊が多いため、虫除け対策は必須です。肌の露出を控える服装を心がけ、出発前にスプレーを、現地で追加のスプレーや虫除けリングなどを活用しましょう。
有料会場内やその周辺に屋台村が形成されると予想されます。花火が始まる前に、金沢の中心地・片町や香林坊エリアで腹ごしらえをしてから会場へ向かうのもスマートな選択です。
仮設トイレは長蛇の列が必至です。シャトルバス乗車前や、片町・香林坊などの商業施設のトイレを事前に利用しておくことを強く推奨します。
協賛席は観覧席が付いてくる形での支援ですが、クラウドファンディングは観覧に行けなくても、少額から純粋に復興を応援したいという気持ちを形にできる支援方法です。返礼品が用意されている場合もあります。
絶対に禁止です。 市街地での開催であり、安全確保のため、ドローンの飛行は固く禁じられています。
今年の北國花火金沢大会は、ただ美しいだけの花火大会ではありません。能登の空へ、そして被災された方々の心へ、希望の光を届けるための復興支援大会です。
ぜひ会場に足を運び、あるいは協賛やクラウドファンディングという形で、この特別な花火大会に参加してみませんか。金沢の夜空に咲く12,000発の光が、復興への大きな力となることを心から願っています。