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杉並区に鎮座し、広大な敷地と厳かな空気が漂う井草八幡宮。2025年の初詣を計画する上で、まずは押さえておくべき基本スケジュールを確認しましょう。
例年、井草八幡宮ではお正月の三が日に特別な参拝時間が設けられます。基本的には元日の0時に大太鼓の合図とともに開門し、新年を祝う参拝客を迎え入れるのが恒例です。
元日は早朝から夜まで開門していますが、1月2日以降は閉門時間が早まる傾向にあります。例年のスケジュールは以下の通りです。
夜間の参拝は雰囲気が良いものの、あまり遅い時間に行くと閉門している可能性があるため、夕方までの到着を目指すと安心でしょう。
ご祭神は応神天皇(八幡大神)であり、古くから「武運の神様」として信仰を集めてきました。そのため、ここ一番の「勝負運」を授かりたい方にはうってつけのパワースポットと言えます。
また、受験合格や就職成就を願う学生さんや、厄年のお祓いを希望する方々も多く訪れます。「頼朝公が戦勝祈願をした」という伝承も残るこの地で、新年の誓いを立ててみてはいかがでしょうか。
お守りやお札、破魔矢などを受ける授与所は、参拝時間とほぼ連動して開いています。しかし、閉門ギリギリに駆け込むと片付けが始まっていることもあるため、余裕を持って訪れてください。
特に元旦の0時から2時頃、および日中の10時から15時頃は授与所の窓口も大変混雑します。あらかじめ受けたいお守りの種類を決めておくとスムーズです。
参照:井草八幡宮 公式サイト
青梅街道沿いの大きな鳥居が目印の井草八幡宮ですが、境内は非常に広いため、人が多くてもある程度の「逃げ場」はあります。しかし、本殿への参拝列は別物です。
最も混雑するのは、やはり元旦の11時から15時にかけてです。この時間帯は、近隣住民だけでなく遠方からの参拝客も合流するため、参道の大鳥居から本殿まで長蛇の列ができます。
また、2日と3日に関しても、お昼前後の11時から14時頃はピークを迎えます。天候が良い場合は、さらなる人出が予想されるでしょう。
混雑を避けたいなら、「早朝」か「夕方」の二択です。
特に1月2日・3日の夕方は、並ぶことなくスムーズに参拝できる可能性が高い「穴場」と言えるでしょう。
大晦日の23時頃から元旦の2時頃までは、年越しの瞬間を神社で迎えようとする人々で賑わいます。特にカウントダウンの直前は、参道に長い列ができ、寒空の下で長時間待機することになります。
活気やお祭り感を楽しみたい方には最高ですが、寒さが苦手な方や小さなお子様連れには、あまりお勧めできません。
ピーク時の待ち時間は、最大で60分〜90分程度を見ておく必要があります。 参道が長いため、鳥居をくぐってからも本殿に辿り着くまでに時間がかかります。逆に、オフピーク時であれば10分〜20分程度でお参りできることも珍しくありません。
参拝後の楽しみといえば、参道に立ち並ぶ屋台グルメですよね。井草八幡宮は参道が広く長いため、屋台の出店数も充実しています。
例年、屋台が最も多く出ているのは1月1日から3日までです。4日以降になると店舗数が激減するか、すべて撤収してしまう年もあります。屋台を目当てにするなら、三が日のうちに訪れるのが確実です。
定番の焼きそば、たこ焼き、お好み焼きはもちろん、チョコバナナやりんご飴といったスイーツ系も豊富に揃います。
特におすすめなのが、寒い中で飲む「甘酒」です。参拝待ちで冷え切った体に染み渡る温かさは格別。また、近年ではケバブやロングポテトなど、若者向けのメニューも見かけるようになりました。
屋台の営業時間は、神社の開門時間に合わせておよそ9時頃から18時頃までが目安です(元日は深夜営業もあり)。
お昼時の12時から13時は、食事を求める参拝客で屋台前もごった返します。ゆっくり選びたい場合は、少し時間をずらして10時台や15時以降に購入するのがベターです。
新しい年を記念する授与品も、忘れずにチェックしておきましょう。
近年、多くの方が求めている御朱印ですが、お正月期間は混雑緩和のため「書き置き(紙でのお渡し)」での対応となることが一般的です。
持参した御朱印帳への直書きは行われない可能性が高いため、御朱印帳を持っていく場合でも、後で貼れるように準備しておくと良いでしょう。お正月ならではの縁起の良い印が押された特別な御朱印をいただけます。
井草八幡宮の破魔矢は、魔を払い幸運を射止める縁起物として人気があります。神棚や玄関の高い位置に飾るのが作法です。
また、「勝守(かちまもり)」はスポーツや試験に挑む方への贈り物としても喜ばれます。デザインも力強く、持っているだけで勇気が湧いてくるようなお守りです。
一般的なおみくじに加え、子供向けのものや、とんぼ玉が入ったものなど、数種類が用意されています。 家族や友人と結果を見せ合いながら、今年一年の運勢を占ってみてください。結び所に結んで帰るもよし、持ち帰って時々読み返すのも良い心がけです。
井草八幡宮へ行く際に最も注意が必要なのが「アクセス方法」です。特に車での来場は事前準備が欠かせません。
最寄り駅からは距離があるため、バスの利用が基本となります。
どちらの駅からも徒歩だと20分以上かかるため、寒い中を歩くよりはバスを利用したほうが体力を温存できます。
境内には参拝者用の広い駐車場がありますが、お正月期間はすぐに満車になります。 さらに、交通安全祈願(車のお祓い)を受ける車両が優先されるケースもあるため、一般参拝での駐車は非常にハードルが高いと考えてください。
井草八幡宮は青梅街道に面していますが、初詣期間中は「駐車場待ちの渋滞」が発生し、左車線が動かなくなることが多々あります。
周辺のコインパーキングも満車になりやすいため、もし車で行くなら、西荻窪駅や上石神井駅周辺の駐車場に停めて、そこからバスやタクシーで向かう「パーク&ライド」方式を強く推奨します。これが最もストレスフリーな方法です。
地元の方であれば、自転車での来場が最もスムーズかもしれません。例年、境内の端に臨時駐輪スペースが設けられます。 ただし、砂利道を通ることになるため、ロードバイクなどのタイヤが細い自転車はパンクに注意が必要です。
最後に、現地に行ってから「困った!」とならないためのポイントをお伝えします。
境内にトイレはありますが、数が限られているため、特に女性用トイレは長蛇の列になりがちです。 駅や自宅で済ませてから向かうのが鉄則です。お子様連れの方は、列に並び始める前に必ずトイレの声かけをしてあげてください。
井草八幡宮の参道は、長く深い砂利道が特徴です。ヒールや厚底のブーツだと足を取られて非常に歩きにくく、靴が汚れる原因にもなります。スニーカーや歩きやすいフラットな靴で訪れることを強くおすすめします。
また、本殿前で並んでいる間は風を遮るものがありません。マフラー、手袋、カイロなどの防寒対策は万全にしておきましょう。
2025年の始まりを、井草八幡宮の清々しい空気の中で迎えてみてはいかがでしょうか。皆様にとって素晴らしい一年になりますように。