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「先の尖ったものに、ふと不安を覚える」 「誰かに見られているような、背筋の冷たい感覚」
これらは、私たちが日常で漠然と抱く「恐怖心」のかけらです。2025年の夏、この名状しがたい感情そのものと向き合う、前代未聞の展覧会『恐怖心展』が渋谷で開催されます。
仕掛けるのは、ホラー作家の梨氏、株式会社闇、そしてテレビ東京の大森時生氏ら、まさに“最恐”のクリエイター陣。
本記事では、この夏最大の注目イベント『恐怖心展』のチケット情報、見どころ、そして強力すぎるクリエイター陣から読み解く「本当の怖さ」について、どこよりも深く解説していきます。
この展覧会を理解する上で最も重要なのが、この強力すぎるクリエイター陣です。彼らの作風を知れば、『恐怖心展』が単なる展示ではないことがわかるでしょう。
『瘤談』や『かわいそ笑』といった作品で、ネットの片隅に転がる噂話や実話怪談を、読者の日常にじわりと侵食させる恐怖へと昇華させてきた梨氏。彼の紡ぐ物語は、派手な脅かしではなく、読んだ後に「あの話、もしかしたら自分の身にも…」と思わせる、持続性のある恐怖が特徴です。
本展では、彼の書き下ろした物語が、展示の根幹を成している可能性があります。彼の言葉通り「何かの片手間に怖がることはできない」、没入必至の空間が待ち受けているに違いありません。
「ホラー×テクノロジー(ホラテク)」を掲げ、数々のお化け屋敷やホラーイベントをプロデュースしてきた株式会社闇。代表の頓花聖太郎氏は、恐怖を「体験」させるプロフェッショナルです。
彼のコメントにある「恐怖の本質は、私たち自身の『心』の中にある」という言葉は、今回の展覧会の核心を突いています。空間演出、音響、テクノロジーを駆使して、来場者一人ひとりの心の中にある恐怖の引き金を、的確に引いてくることでしょう。
『このテープもってないですか?』『イシナガキクエを探しています』など、フェイクドキュメンタリー(モキュメンタリー)の手法で、視聴者を現実と虚構の境界線で混乱の渦に叩き込んできた鬼才。
彼の参加が意味するのは、「この展覧会は、どこまでが本当なのか?」という根源的な問いです。公式紹介にある「※展示物の一部はフィクションです」という一文は、まさに大森氏が仕掛ける罠の入り口。会場で目にするものが、作り物なのか、それとも“本物”なのか、疑心暗鬼にさせられるはずです。
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本展は、お化け屋敷のように外から来る恐怖(=驚かされる)を体験する場所ではありません。「先端」「閉所」「視線」といったテーマを通して、あなた自身の内側にある恐怖の源泉を探る、心理的な旅路なのです。
精神科医・池内龍太郎氏が医学監修として参加している点も、この展覧会が単なるエンターテインメントに留まらない、人間の心理に深く踏み込んだ試みであることを示しています。「恐怖心に向き合うことは、自分と向き合うことです」という大森氏の言葉通り、鑑賞後には、自分でも知らなかった自分の一面を発見しているかもしれません。
チケットは2025年6月23日(月)17時より、ローチケにて独占販売が開始されています。買い間違いのないよう、券種の違いをしっかり確認しましょう。
https://l-tike.com/kyofushin-ten/
(※公式サイトでご確認ください)週末やお盆など、混雑が予想される特定日は「日時指定券」の購入が必須です。90分単位の時間指定制となっており、その時間内に入場する必要があります。
<対象日>
ゆっくり鑑賞したい方は、これらの日を狙って早めにチケットを確保するのがおすすめです。
上記の日時指定日以外の平日に入場する場合は「期間有効券」を購入します。こちらは開催期間中の平日であれば、いつでも好きな時間に入場できるチケットです。
自分のペースでふらっと立ち寄りたい方や、平日に休みが取れる方はこちらが便利でしょう。ただし、夏休み期間中の平日は混雑する可能性もあります。
会場は、よしもと∞ホールやマンガサロン『トリガー』などが入るカルチャーの発信地「渋谷BEAM」の4階です。
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周辺グルメ
玉笑 蕎麦の遊園地
うに小屋 渋谷店 ウニの食べ比べができます
公式情報にもある通り、会場内にトイレはありません。また、再入場もできません。事前に渋谷BEAMの館内や周辺施設でお手洗いを済ませてから、4階の会場に向かいましょう。
「期間有効券」で入場できる平日の中でも、比較的空いているのはオープン直後の午前中か、閉館間際の夜の時間帯と予想されます。静かな環境でじっくりと自分の恐怖心と向き合いたい方は、この時間帯を狙うと良いかもしれません。
入場は可能ですが、施設の特性上、バリアフリー対応になっていない場所があるとのことです。介助が必要な場面も想定されるため、複数人での来場が安心です。
『恐怖心展』は、2025年の夏、最も知的で刺激的な体験となるでしょう。 ホラー、アート、ドキュメンタリーの境界線を破壊し尽くしてきたクリエイターたちが、あなた自身の心を舞台に、最高の恐怖を演出します。
これは、あなたのための、あなただけの恐怖の物語。 ぜひチケットを手に入れて、渋谷の会場で、その深淵を覗き込んでみてください。