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1948年(昭和23年)から続く、埼玉が誇る伝統のイベント「熊谷花火大会」。70年以上の長い歴史を持ち、今や夏の熊谷に欠かせない風物詩です。
漆黒の夜空に大輪の花を咲かせる約1万発の花火は圧巻の一言。特に、大切な人への想いを伝える「メッセージ花火」は心温まる名物となっています。また、河川敷には約500もの夜店がズラリと軒を連ね、その活気だけでも訪れる価値があります。
この記事では、2025年の最新情報に基づき、日程や見どころ、おすすめの観覧スポット、交通情報、持ち物リストまで、熊谷花火大会を120%楽しむための情報を網羅的に解説します。
まずは、2025年の開催が決定した熊谷花火大会の基本情報を正確に押さえておきましょう。
2025年の熊谷花火大会は、以下の日程で開催が決定しました。
打ち上げ場所は、例年通り荒川の河川敷(荒川大橋下流)です。 メイン会場は、JRおよび秩父鉄道の熊谷駅から徒歩約5分という好立地。駅の南口から出て人の流れに沿って歩けば、迷うことなく到着できるでしょう。
熊谷花火大会では、約10,000発の花火が夏の夜空を彩ります。見どころが満載のプログラムの中でも、特に注目すべきはこちらです。
小雨の場合は決行されます。荒天(台風や強風、大雨)により延期となる場合は、以下の順で順延されます。
開催の可否は、当日の午前中に公式サイトで発表されるのが通例ですので、お出かけ前に必ずご確認ください。
最新かつ最も正確な情報は、公式サイトで確認するのが一番です。ブックマークしておくことをおすすめします。
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花火大会の満足度は「どこで見るか」で大きく変わります。ここでは目的別に最適なスポットを紹介しましょう。
音と光の迫力を全身で感じたいなら、有料観覧席が断然おすすめです。場所取りの心配なく、最高のロケーションで鑑賞できます。 2025年は、例年6月下旬頃にクラウドファンディング販売分の余剰席が2次販売される予定です。販売方法や席種、料金の詳細は公式サイトで発表されますので、希望される方はこまめにチェックしましょう。
無料で楽しむなら、やはりメイン会場の河川敷が定番です。例年の人出が約42万人という巨大イベントのため、場所取りは激戦区となります。 打ち上げ場所の正面にあたるエリアは、当日の午前中にはレジャーシートで埋まり始めます。 少しでも良い場所を確保したいなら、昼過ぎには現地に到着しておくのが賢明です。
会場の混雑を避け、家族でゆったりと鑑賞したい方には「熊谷スポーツ文化公園」がおすすめです。 打ち上げ場所から少し距離はありますが、広い芝生に寝転びながら鑑賞できます。音の迫力は少し減衰しますが、視界を遮るものがなく、全体を見渡せるのが利点。駐車場も広く、トイレの心配が少ないのもファミリーには嬉しいポイントになります。
通な人が知る穴場として、打ち上げ場所から少し上流に位置する「荒川大橋」の周辺が挙げられます。 交通規制エリアのギリギリの場所になるため、人混みは比較的少なめです。橋の灯りと花火のコントラストも美しく、写真撮影にも向いています。ただし、立ち止まっての鑑賞が制限される場合もあるため、現地の警備員の指示に従ってください。
小さなお子様連れの場合、人混みや迷子、トイレ問題が心配の種になります。 前述の「熊谷スポーツ文化公園」に加えて、「イオン熊谷店」の屋上駐車場も選択肢の一つ。例年、花火大会当日に一部が観覧スペースとして開放されることがあります(※要確認)。店舗内のトイレやフードコートを利用できるため、いざという時も安心です。
当日のスムーズな移動は、花火大会を成功させる鍵です。
メイン会場の最寄り駅はJR・秩父鉄道「熊谷駅」です。南口から出て、徒歩で約5分ほどで河川敷に到着します。 当日は非常に混雑するため、通常より時間がかかることを見越しておきましょう。特に、帰りの熊谷駅は入場規制がかかるほど混雑します。ICカードには事前に十分な金額をチャージしておくか、帰りの切符をあらかじめ購入しておくことを強く推奨します。
車での来場は可能ですが、相応の覚悟が必要です。例年、会場周辺に無料の臨時駐車場が数カ所設けられます。しかし、これらの駐車場は昼過ぎには満車になることがほとんどです。 満車だった場合は、熊谷駅北口周辺のコインパーキングを探すことになりますが、こちらも早い時間から埋まっていきます。駐車料金の相場は、花火大会の特別料金を設定する場所もあり、1日最大1,500円~2,500円程度を見ておくとよいでしょう。
当日は、17:00頃から22:00頃まで、会場周辺で大規模な交通規制が敷かれます。特に、熊谷駅南口から河川敷へ向かう道路は車両通行止めになります。 渋滞を完全に避けるのは困難ですが、国道17号線など主要な幹線道路を避け、少し遠回りでも裏道を活用する、もしくは規制開始よりもかなり早い時間に到着しておくのが対策となります。
例年、熊谷駅と臨時駐車場(熊谷スポーツ文化公園など)を結ぶ有料シャトルバスが運行されます。 遠くの駐車場に停めて、会場近くまでバスで移動するのは賢い選択肢です。ただし、このシャトルバスも行き帰りは長蛇の列ができます。時間に余裕を持った行動を心がけましょう。
花火が終わった直後、駅や駐車場は一斉に帰宅する人々で大混雑します。これを回避するには、2つの方法があります。
夏の夜とはいえ、準備を怠ると楽しさも半減します。経験に基づいて厳選した持ち物リストです。
「夜だから大丈夫」と油断は禁物です。場所取りで長時間屋外にいる場合は、万全の対策をしましょう。 うちわや扇子はもちろん、冷却シートや携帯扇風機、塩分補給用のタブレットがあると心強いです。
河川敷は虫の絶好の住処です。虫よけスプレーは必須ですが、肌が弱い方はハッカ油スプレーを手作りするのもおすすめ。また、長ズボンを履いていくことで、物理的に虫刺されを防ぐ効果が期待できます。
お子様連れの場合は、迷子対策が最優先です。明るい色の服を着せたり、連絡先を書いた迷子札を持たせたりしておくと良いでしょう。また、音が大きい花火を怖がるお子様のために、イヤーマフがあると役立ちます。
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花火大会のもう一つの楽しみ、それはグルメと現地の雰囲気です。
熊谷花火大会の大きな魅力の一つが、河川敷を埋め尽くす屋台の数々です。その数、なんと約500店! まるで巨大な夜祭りのような光景は圧巻です。 定番の焼きそばやかき氷はもちろん、熊谷ご当地B級グルメまで、多彩な味が楽しめます。屋台は16:00頃から営業を始め、花火が始まる直前の18:00頃が混雑のピークです。早めに訪れて、腹ごしらえを済ませておくのも良いでしょう。
会場には多数の仮設トイレが設置されますが、どこも長蛇の列ができます。特に女性用トイレは、30分以上待つことも覚悟しなければなりません。 比較的空いているトイレを狙うなら、会場の端の方に設置されたトイレか、花火が始まる前のできるだけ早い時間に済ませておくのがおすすめです。熊谷駅や周辺の商業施設のトイレを利用してから会場に向かうのも一つの手です。
会場周辺のコンビニは、飲み物や氷が品薄になることが多いです。 熊谷駅ビル「アズ熊谷」内のスーパーマーケットや、駅から少し歩いた場所にあるコンビニで事前に購入しておくとスムーズです。
花火の前に腹ごしらえをしたり、花火の余韻に浸りながら一杯楽しんだりするのも良いですね。 熊谷は**「熊谷うどん」やホルモン焼き**が名物です。駅周辺には多くの飲食店が点在しているので、ぜひ立ち寄ってみてください。
お土産には、熊谷の銘菓「五家宝(ごかぼう)」がおすすめです。きな粉の素朴な甘さが特徴で、駅ビルや八木橋百貨店で購入できます。
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最後に、よくある質問とその答えをまとめました。
見る場所や目的によります。
いいえ、会場およびその周辺でのドローンの飛行は固く禁止されています。 落下のリスクや他の観客の迷惑になるため、絶対にやめましょう。
「ゴミは必ず持ち帰る」が基本マナーです。美しい花火大会を来年も開催できるよう、一人ひとりが協力しましょう。大きめのゴミ袋を持参すると、自分のゴミをまとめやすく便利です。
過去の参加者からよく聞かれるのは「帰りの混雑が想像以上だった」という声です。特に熊谷駅の入場規制は、1時間以上待つこともあります。帰りの時間をずらす、もしくは熊谷駅以外の隣駅まで歩く(上熊谷駅など)といった対策も有効な手段です。
熊谷花火大会は、夏の夜空を彩る美しい花火だけでなく、グルメやイベントも楽しめる一大イベントです。この記事では、花火大会の基本情報から穴場スポット、当日の楽しみ方、周辺の観光情報まで、熊谷花火大会を最大限に満喫するための情報を網羅しました。
事前にしっかり準備をして、当日は時間に余裕を持って行動することが、混雑を避けて快適に過ごすコツです。有料観覧席や穴場スポットを利用すれば、よりゆったりと花火を楽しめます。
熊谷花火大会は、地元の人々によって支えられている大切なイベントです。マナーを守り、周りの人への配慮を忘れずに、夏の夜空を彩る美しい花火を堪能しましょう。この記事が、あなたの熊谷花火大会を最高の思い出にするための一助となれば幸いです。