春爛漫の季節、都内で美しいバラを楽しむなら旧古河庭園がおすすめです。重厚な洋館と風情ある日本庭園を背景に、約100種200株の色とりどりのバラが咲き誇る光景はまさに圧巻です。
2025年の「春のバラフェスティバル」は4月29日から6月30日まで開催が決定しました。「見頃はいつ?」「混雑を避けるにはどうすればいい?」「アクセスや持ち物、周辺情報も知りたい」そんな疑問や期待をお持ちではありませんか?
この記事では、2025年のフェスティバルの基本情報から、必見のバラの種類、おすすめ撮影スポット、スムーズなアクセス方法、混雑回避のコツ、準備しておきたい持ち物、周辺のランチ・立ち寄りスポットまで、旧古河庭園の春バラを最大限に満喫するための情報を徹底ガイドします。ぜひ参考にして、素晴らしい一日を計画してください。
1. 旧古河庭園「春のバラフェスティバル」基本情報
都内有数のバラの名所、旧古河庭園で今年も「春のバラフェスティバル」が開催されます。洋館と庭園を彩る美しいバラの祭典、まずはイベントの基本情報をしっかり押さえておきましょう。

1-1. 2025年の開催期間と開園時間
2025年の「春のバラフェスティバル」は、以下の期間で開催が決定いたしました。
- 開催期間: 2025年4月29日(祝) ~ 6月30日(月)
- 開園時間: 午前9時 ~ 午後5時 (最終入園は午後4時30分となります)
見頃の時期に合わせて長めの期間が設定されていますね。 特に香りが高く感じられる早朝、開園直後の訪問は、人も少なくおすすめです。
1-2. 入園料とチケット購入方法
入園料は以下の通りです。フェスティバル期間中も通常料金で入園できます。
- 一般: 150円
- 65歳以上: 70円
- 小学生以下及び都内在住・在学の中学生: 無料
予約は不要ですので、当日直接サービスセンターでお買い求めください。 ただし、週末など混雑が予想される日は、入園までに少し時間がかかる可能性も考慮しておくと良いでしょう。
1-3. 会場「旧古河庭園」とは?洋館と日本庭園の調和
旧古河庭園(住所:東京都北区西ヶ原1-27-39)の最大の魅力は、英国人建築家ジョサイア・コンドル設計による重厚な洋館と、近代日本庭園の先駆者・小川治兵衛(植治)作庭の日本庭園が見事に調和している点にあります。 武蔵野台地の地形を活かした構成で、高台に洋館、斜面に洋風庭園(バラ園)、低地に日本庭園が配されています。この独特の空間構成が、バラの美しさを一層引き立てているのです。
1-4. フェスティバル期間中のイベント情報(コンサート、ライトアップ等)
フェスティバル期間中には、例年、音楽会や庭園ガイドツアーなど、バラにちなんだ様々なイベントが開催されます。 2025年の具体的なイベント内容については、旧古河庭園サービスセンターへお問い合わせいただくか、公式サイトでの発表をご確認ください。特別な催しがあると、また違った庭園の表情を楽しめることでしょう。
- お問い合わせ: 旧古河庭園サービスセンター 03-3910-0394
1-5. 雨天時の開催について
基本的に、旧古河庭園は雨天でも開園しています。 雨の日のバラ園は、訪れる人が少なく、しっとりと濡れた花びらがまた格別の美しさを見せてくれることがあります。写真愛好家の中には、あえて雨上がりを狙う方もいらっしゃいます。 ただし、屋外イベントなどは天候により中止・変更となる場合がありますので、ご留意ください。
2. 春バラの見どころと庭園の魅力
フェスティバルの主役であるバラ。その見どころと、庭園全体の魅力を深掘りします。
2-1. 約100種200株!見逃せないバラの種類と特徴
旧古河庭園の洋風庭園には、約100種200株のバラが植栽されており、色、形、香りの異なる多様なバラを楽しめるのが特徴です。 ‘プリンセス・ミチコ’(上皇后美智子さまに捧げられたオレンジ色のフロリバンダ)や、‘マサコ(エグランタイン)’(皇后雅子さまのお印にちなむピンクのイングリッシュローズ)など、皇室ゆかりのバラは特に人気があります。 他にも、大輪で見ごたえのあるハイブリッド・ティー系、房咲きで華やかなフロリバンダ系、オールドローズ、つるバラなど、バラエティ豊かなコレクションは見飽きることがありません。 品種名が記されたラベルにも注目し、それぞれの個性を見比べてみるのも一興です。
2-2. 洋館を背景にした絶景!おすすめ写真撮影スポット
石造りの重厚な洋館と色とりどりのバラの組み合わせは、旧古河庭園ならではのフォトジェニックな景観です。 おすすめの撮影スポットは、まず洋館前のテラスからバラ園を見下ろすアングルです。庭園全体の構成美を捉えられます。 また、バラ園の中から洋館を見上げるアングルも定番で、バラのアーチ越しに撮影すると奥行きのある写真になるでしょう。 マクロレンズがあれば、花びらの質感や水滴を捉えるクローズアップ撮影も楽しめます。光の方向(順光・逆光)を意識すると、バラの表情が豊かになります。
2-3. バラだけじゃない!日本庭園や新緑の魅力
バラ園の華やかさとは対照的に、低地に広がる日本庭園は、心字池を中心に落ち着いた雰囲気を醸し出しています。 滝や枯山水、雪見灯篭などが巧みに配置され、池泉回遊式の庭園を散策すれば、心が静まるのを感じられるはずです。 春のバラフェスティバルの時期は、新緑が最も美しい季節でもあります。モミジやカエデなどの青葉が目に鮮やかで、バラの色彩とのコントラストも見事です。 ぜひ、日本庭園にも足を延ばし、深呼吸してみてください。
2-4. 香りも楽しむ!バラの香りの種類と楽しみ方
バラの魅力は見た目だけではありません。品種によって異なる「香り」も大きな楽しみの一つです。 旧古河庭園では、様々な香りのバラに出会えます。 代表的なものに、甘く濃厚なダマスク香、紅茶のような爽やかなティー香、果物のようなフルーティー香、スパイシー香などがあります。 香りは早朝や夕方、湿度が高い日によく感じられると言われます。そっと顔を近づけて、品種ごとの香りの違いを体験してみてはいかがでしょうか。
2-5. 初心者向け:バラ鑑賞のポイント
初めてバラ園を訪れる方でも楽しめる鑑賞ポイントをいくつかご紹介します。 まずは、全体の色彩を楽しんでみましょう。赤、ピンク、白、黄、オレンジ…と、見事に調和した色彩計画に感嘆します。 次に、一輪一輪の花形に注目してみてください。剣弁高芯咲き、カップ咲き、ロゼット咲きなど、多様な形があります。 そして、株全体の樹形も品種によって異なります。直立性、半横張り性、つる性など、それぞれの個性を観察するのも面白いものです。 難しく考えず、ご自身の「好き」を見つける感覚で散策することをおすすめします。
3. アクセス方法:旧古河庭園への行き方
都心にありながら緑豊かな旧古河庭園。公共交通機関でのアクセスが便利です。
3-1. 【電車】最寄り駅からの徒歩ルート
以下の駅が最寄りとなります。
- JR京浜東北線 上中里駅: 下車徒歩約7分。
- 東京メトロ南北線 西ヶ原駅: 下車徒歩約7分。
- JR山手線 駒込駅: 下車徒歩約12分。(駅から庭園へは緩やかな上り坂があります)
各駅からのルートは、案内表示も出ていますが、事前に地図アプリなどで確認しておくと安心です。
3-2. 【バス】都営バス利用の場合の最寄りバス停と路線
都営バスを利用する場合は、「滝野川一丁目」または「旧古河庭園」バス停が最寄りです。 池袋駅東口や王子駅などから発着する路線があります。 (例:草63系統、王40甲系統など)
参照:都バス運行情報サービス
3-3. 【車】駐車場情報と注意点(周辺コインパーキング含む)
旧古河庭園には、一般来園者向けの専用駐車場はありません。 車での来園は避け、公共交通機関を利用することを強くおすすめします。 やむを得ず車で来園する場合は、周辺のコインパーキングを探すことになりますが、フェスティバル期間中は満車である可能性が非常に高いです。
3-4. おすすめのアクセス手段は?
総合的に考えると、JR京浜東北線の上中里駅または東京メトロ南北線の西ヶ原駅から徒歩でアクセスするのが、距離も近く分かりやすいでしょう。
4. 混雑状況とおすすめの訪問時間帯
美しいバラをゆっくり楽しむためには、混雑を避ける工夫も大切です。
4-1. 例年の混雑時期・曜日・時間帯
春のバラフェスティバル期間中、特に見頃を迎える5月中旬から下旬、そしてゴールデンウィーク期間中の土日祝日は、大変な混雑が予想されます。 時間帯としては、午前11時頃から午後3時頃が最も人が多くなる傾向にあります。 人気の撮影スポットでは、順番待ちの列ができることも珍しくありません。
4-2. 比較的空いている狙い目の時間帯は?
混雑を避けてゆっくり鑑賞したい場合は、以下の時間帯が良いでしょう。
- 平日の午前中(特に開園直後): やはり平日は土日祝日に比べて空いています。開園直後の9時台は、人も少なく、朝日を浴びたバラを静かに楽しめます。
- 閉園間際(午後3時半以降): 帰る人が増え始める時間帯です。西日に照らされるバラもまた美しいものです。ただし、閉園時間には注意しましょう。
4-3. ゆっくり鑑賞するためのコツと注意点
- ルートを工夫する: 人気のエリア(洋館周辺)を避け、先に日本庭園を散策するなど、回る順番を工夫するのも一つの手です。
- 時間に余裕を持つ: 混雑していることを見越して、時間に余裕を持った計画を立てることが大切です。焦らず、ゆったりとした気持ちで楽しみましょう。
- (予約不要ですが)混雑時は入園に時間がかかる可能性を考慮する
4-4. リアルタイムの混雑状況を確認する方法は?
当日の混雑状況について気になる場合は、X(旧Twitter)などのSNSで「旧古河庭園」と検索すると、訪れている人の投稿から当日の混雑具合のヒントが得られる場合があります。
5. 行く前にチェック!持ち物・服装・注意点
快適に庭園散策を楽しむために、事前の準備と注意点の確認は欠かせません。
5-1. あると便利!おすすめ持ち物リスト
- 帽子・日傘: 春でも日差しは強くなります。特にバラ園は日陰が少ないため、熱中症対策は必須です。
- 飲み物: 園内に自動販売機はありますが、持参すると安心です。
- 日焼け止め: 紫外線対策も忘れずに。
- 虫よけスプレー: 緑豊かな場所なので、虫刺され対策もあると良いでしょう。
- カメラ・スマートフォン: 美しい景色を記録するために。予備バッテリーもあると安心です。
- ウェットティッシュ・ハンカチ: 手を拭いたり汗を拭いたりするのに便利です。
- (必要であれば)敷物: 芝生広場などで少し休憩したい場合に。
5-2. 最適な服装は?歩きやすい靴が必須!
庭園内は広く、洋風庭園と日本庭園の間には坂道や階段もあります。歩きやすいスニーカーやフラットシューズを選びましょう。 ヒールのある靴は避けた方が無難です。 服装は、体温調節しやすいように、重ね着できるスタイルがおすすめです。日差し対策や冷房対策にもなります。
5-3. 庭園内での飲食ルールと休憩場所
庭園内での飲食は、指定された場所(芝生広場など)で行ってください。バラ園内での飲食は、基本的にご遠慮いただくことになります。 洋館内には喫茶室がありますが、フェスティバル期間中は混雑が予想されます。 芝生広場にはベンチも設置されていますが、数は限られています。敷物を持参すると、好きな場所で休憩しやすいかもしれません。 ゴミは必ず持ち帰りましょう。
5-4. 写真撮影のマナーと注意点
美しいバラを写真に収めたい気持ちは分かりますが、マナーを守って楽しみましょう。
- 三脚・一脚の使用: 混雑時の使用は制限される場合が多いです。特にバラ園内では、他の来園者の通行の妨げにならないよう配慮が必要です。使用可否やルールについては、現地の案内や係員の指示に従ってください。
- 通路を塞がない: 撮影に夢中になるあまり、通路を長時間塞がないようにしましょう。
- 植物を傷つけない: バラや他の植物に触れたり、枝を折ったりしないように注意が必要です。柵の中への立ち入りも禁止されています。
6. 旧古河庭園周辺のおすすめランチ&立ち寄りスポット
庭園散策の前後には、周辺エリアも楽しみたいものです。ランチスポットや合わせて訪れたい場所をご紹介します。
6-1. 庭園散策後に立ち寄りたい!周辺のカフェ・レストラン
- 駒込駅周辺: アザレア通り商店街などには、昔ながらの喫茶店からおしゃれなカフェ、定食屋、イタリアンレストランまで、様々なお店が点在しています。散策しながら気になるお店を探すのも楽しいでしょう。
- 上中里駅・西ヶ原駅周辺: 比較的落ち着いた雰囲気で、地域に根差した飲食店が見られます。ゆっくり食事をしたい場合におすすめです。
- 庭園内の喫茶室: 洋館内には喫茶スペースがあり、庭園を眺めながらお茶や軽食を楽しめますが、前述の通り混雑する可能性があります。
オステリア セルヴァジーナ 本格イタリアンのお店 https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132301/13135740/
榎本ハンバーグ研究所 西ヶ原店 手作りハンバーグのお店 https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132303/13090361/
Cafe T こだわり野菜を使った料理が食べられるカフェ https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132301/13190946/
6-2. あわせて訪れたい周辺観光スポット
- 六義園(りくぎえん): 駒込駅からすぐの場所にある、江戸時代を代表する大名庭園です。旧古河庭園とはまた違った、繊細で広大な日本庭園の美しさを堪能できます。徒歩での移動も可能です(約15~20分)。
- 飛鳥山公園(あすかやまこうえん): JR王子駅近くにある、桜の名所としても有名な公園です。園内には博物館(渋沢史料館、北区飛鳥山博物館、紙の博物館)もあり、一日楽しめます。旧古河庭園からは少し距離がありますが、電車やバスでアクセスできます。
これらのスポットと組み合わせることで、より充実した一日を過ごせるはずです。
6-3. お土産におすすめ!周辺のショップ情報
旧古河庭園のサービスセンター(売店)では、庭園オリジナルグッズや絵はがき、時期によってはバラの苗などが販売されていることがあります。 また、駒込駅周辺の商店街には、和菓子屋さんなど、地域ならではのお店もありますので、立ち寄ってみるのも良いかもしれません。
口コミ・写真
まとめ:旧古河庭園の春バラを最大限楽しむために
2025年の旧古河庭園「春のバラフェスティバル」は、4月29日から6月30日まで開催されます。歴史ある洋館と日本庭園を背景に咲き誇る約100種200株のバラは圧巻です。
その魅力を最大限に楽しむためには、事前の情報収集と計画が大切です。
- 開催期間や開園時間、アクセス方法をしっかり確認しましょう(駐車場はありません)。
- 入園料は一般150円、予約は不要です。
- 混雑を避けるなら、平日午前中や開園直後を狙うのがおすすめです。
- 歩きやすい服装と靴で、熱中症対策も忘れずに行いましょう。
- バラの美しさだけでなく、香りや庭園全体の調和もぜひ堪能してください。
この記事を参考に、素晴らしい一日を旧古河庭園でお過ごしいただければ幸いです。
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