冬の夜空に炎が燃え盛る、幻想的な光景を目にしたことはありますか?
宇都宮の二荒山神社で毎年12月15日に行われる「冬渡祭(ふゆわたりさい)」は、地元で「おたりや」の愛称で親しまれる、1000年以上続く伝統行事です。
このお祭りでは、一年間の感謝を込めて古いお札やお守りを焚き上げ、無病息災を祈願します。
勇壮な神輿渡御、幻想的なお焚き上げ、そして優美な田楽舞…。
「冬渡祭」の魅力は語り尽くせません。
この記事では、冬渡祭の歴史や見どころ、楽しみ方から、アクセス方法、周辺の観光スポット情報まで、徹底的に解説していきます。
さあ、あなたも冬渡祭の幻想的な世界に足を踏み入れてみませんか?
1. 冬渡祭ってどんなお祭り?
1-1. 二荒山神社の冬渡祭とは?基本情報をおさらい!
栃木県宇都宮市にある二荒山神社で毎年12月15日に行われるのが「冬渡祭(ふゆわたりさい)」です。 「おたりや」という読み方でも親しまれており、一年の締めくくりとして、古いお札やお守りを焚き上げて無病息災を祈願する伝統行事です。
![](https://genkikimama.com/wp-content/uploads/2024/12/31307768_s.jpg)
1-2. 「おたりや」って読むってホント?名前の由来を紐解く
「冬渡祭」は通常「ふゆわたりさい」と読みますが、地元では「おたりや」と呼ぶのが一般的です。 この「おたりや」の由来には諸説ありますが、有力な説としては、かつて田楽を奉納していた「御田楽屋(おたりや)」が転じたという説や、「渡り」を意味する言葉が変化したという説があります。
1-3. 冬渡祭と春渡祭の違いは?それぞれの見どころを紹介
二荒山神社では、1月15日にも「春渡祭(はるわたりさい)」という同様のお祭りが行われます。 どちらも「おたりや」と呼ばれますが、冬渡祭は1年間の感謝を込めて古いお札などを焚き上げるのに対し、春渡祭は正月の松飾りや注連飾りなどを焚き上げるという違いがあります。
冬渡祭の見どころは、勇壮な神輿渡御と、幻想的な雰囲気の中で行われるお焚き上げ、そして宇都宮市指定文化財である田楽舞の奉納です。
![](https://genkikimama.com/wp-content/uploads/2024/12/30860198_s.jpg)
1-4. 実は〇〇年前から続く伝統行事!冬渡祭の歴史を深掘り
冬渡祭の歴史は古く、平安時代末期に編纂された「今昔物語集」にも登場するほどです。 その起源は、二荒山神社の祭神である豊城入彦命が、東国平定の際にこの地で冬を越したことに由来すると言われています。 以来、1000年以上の長きにわたって受け継がれてきた、由緒ある伝統行事なのです。
1-5. 他のお祭りとはココが違う!冬渡祭ならではの魅力とは?
冬渡祭最大の魅力は、なんといっても夜に行われる神事と、それに伴う幻想的な雰囲気でしょう。 特に、燃え盛る炎の中で行われるお焚き上げは、厳かな雰囲気と相まって見る人の心を強く惹きつけます。 また、古式ゆかしい田楽舞の奉納や、勇壮な神輿渡御も見逃せません。
2. 冬渡祭を120%楽しむためのポイント
2-1. 見逃し厳禁!冬渡祭の見どころをチェック
冬渡祭では、以下の3つの見どころをおさえておくと、より一層お祭りを楽しむことができます。
- 神輿渡御: 夕刻から始まる神輿渡御は、迫力満点です。担ぎ手たちの熱気を感じながら、その勇壮な姿を目に焼き付けましょう。
- 田楽舞: 宇都宮市指定文化財である田楽舞は、優美で幻想的な舞です。笛や太鼓の音色と共に、その美しい舞を堪能しましょう。
- お焚き上げ: 燃え盛る炎の中、古いお札やお守りが焚き上げられる様子は、厳かで神秘的です。一年の感謝を込めて、その光景を眺めましょう。
![](https://genkikimama.com/wp-content/uploads/2024/12/4326807_s.jpg)
2-2. お焚き上げって?作法やマナーを事前に知っておこう
お焚き上げとは、古いお札やお守りなどを神社で焼納し、神様に返す儀式のことです。 二荒山神社の冬渡祭では、当日、神社の境内に設けられた焚き上げ所に、各自で持参したお札やお守りを納めます。 その際、神社の方に直接手渡すか、所定の場所に置くようにしましょう。 また、火の取り扱いには十分注意し、周囲の人への配慮を忘れずに行動しましょう。
2-3. 屋台や露店はあるの?お祭りグルメ情報!
冬渡祭では、神社周辺に屋台や露店が立ち並びます。 たこ焼きやお好み焼きなどの定番の屋台フードから、地元の特産品を使ったグルメまで、様々なお店が出店しますので、お祭り気分を盛り上げてくれること間違いなしです。 暖かい飲み物なども販売されているので、冷えた体を温めながら、お祭りグルメを堪能しましょう。
2-4. アクセス方法と駐車場情報!スムーズに現地に到着するには?
二荒山神社へのアクセスは、公共交通機関を利用する場合は、JR宇都宮駅から徒歩約10分、東武宇都宮駅から徒歩約15分です。 車の場合は、東北自動車道「宇都宮IC」から約20分です。 神社には専用の駐車場がありますが、台数に限りがあるため、公共交通機関の利用がおすすめです。 また、周辺にはコインパーキングもいくつかありますので、事前に調べておくと便利です。
2-5. 周辺のおすすめスポット!冬渡祭と合わせて楽しもう
冬渡祭の前後には、周辺の観光スポットにも足を運んでみてはいかがでしょうか。
- 宇都宮城址公園: 二荒山神社から徒歩圏内にある、宇都宮城の跡地を整備した公園です。歴史を感じながら散策を楽しむことができます。
- 大谷資料館: 宇都宮市郊外にある、地下採掘場跡を利用した資料館です。幻想的な空間が広がり、非日常的な体験ができます。
- ろまんちっく村: 宇都宮市北部にある、農業体験や温泉などが楽しめる複合施設です。家族連れで楽しめる施設が充実しています。https://www.romanticmura.com/
3. 冬渡祭に関するよくある質問
3-1. 冬渡祭は毎年いつ開催されますか?
冬渡祭は毎年12月15日に開催されます。
3-2. 雨天の場合は中止になりますか?
雨天決行ですが、荒天の場合は中止となる場合があります。 最新の情報は、二荒山神社の公式ウェブサイトやSNSでご確認ください。
3-3. お焚き上げには何を持っていけばいいですか?
古いお札やお守り、破魔矢、熊手などを持参してください。 ただし、人形やぬいぐるみなど、燃やすのに適さないものは受け付けていませんのでご注意ください。
3-4. 子供連れでも楽しめますか?
はい、子供連れでも楽しめます。 屋台や露店も出ていますし、子供と一緒に神輿渡御や田楽舞を見物するのも良い思い出になるでしょう。 ただし、夜間は冷え込みますので、防寒対策をしっかりとしてからお出かけください。
3-5. ペットを連れて行くことはできますか?
ペットを連れての参拝は可能です。 ただし、他の参拝客の迷惑にならないよう、リードを着用させるなど、マナーを守ってくださいね。
感想・口コミ&写真
まとめ
1000年以上の歴史を持つ宇都宮の冬渡祭は、毎年12月15日に二荒山神社で行われる伝統行事です。
「おたりや」の愛称で親しまれ、一年を締めくくる神事として、古いお札やお守りを焚き上げ、無病息災を祈願します。
冬渡祭の見どころは、勇壮な神輿渡御、幻想的なお焚き上げ、そして優美な田楽舞です。
特に、夜に行われるお焚き上げは、燃え盛る炎の中で厳かに行われ、参拝者の心を惹きつけます。
周辺には屋台も立ち並び、お祭り気分を盛り上げてくれます。
アクセスはJR宇都宮駅から徒歩約10分、車の場合は東北自動車道「宇都宮IC」から約20分です。
歴史と伝統が息づく冬渡祭に、ぜひ足を運んでみてください。
きっと、忘れられない冬の思い出になるはずです。
コメント